力発電所も水を沸騰させて発電しています。
原子力はカーボンフットプリントが少ないことは事実で、地球温暖化対策として重要な位置づけにあると見なす人も一部にはいます。
それ以外の多数派は、ほかの低炭素オプションと比較して、原子力は費用対効果がよくないし、これからもよくならないと考えています。
原子力は世界の電気の約11%を発電し、世界の総エネルギー供給の約4.8%に寄与しています。
30ヵ国に440基以上の稼働中の原子炉があり、更に60基が建設中です。
電気エネルギー供給に占める割合が最も多い国はフランスで70%以上です。
原子力発電のコストは40年前の4~8倍になっています。
そして原子力以外のほぼすべての形態のエネルギーは時間とともにコストが下がってきています。
原子力はエネルギー形態として最も高額なので、陸上風力は原子力の1/4です。
米国では原子力発電の新設がほぼ停止しています。
ドイツは閉鎖と廃炉を進めています。
一方中国では37カ所の原子力発電所が稼働中で、20カ所が建設中です。
原子力は、災難や悪意があれば多大な価値を破壊し、遠く離れた人々を大量殺害することもある唯一のエネルギー源です。
そして、クリーンかどうか、安全かどうか論議する必要もなりほどの絶望的に不経済なのです。
問題は山積みで、
トリニチウム放出、ウラン鉱山の放棄、鉱山の選鉱くず汚染、使用済み核燃料処分、違法なプルトニウム密売、核分裂性物質の盗難、冷却システムに吸い込まれた水生生物の被害、核廃棄物を何十万年間も慎重に監視しなければならない、、、、など現実があります。
2050年までの成果ランキング20位 CO2削減 16.09ギガトン 正味コスト 941.65億円 正味節約額 181.9兆円