風のエネルギーは今後30年間の地球温暖化対策の頂点になります。
人間は何千年もの間、風の力を利用してきました。
そして1800年代末にその力を電気に変換することに成功しました。
リバプール沖に、おもちゃメーカーLEGOが所有するバーボ・バンク・エクステンション洋上風力発電所に32基の巨大風力が設置されています。 そのサイズは自由の女神像の2倍の高さです。
ブレードは日本企業が生産をしており、回転直径はサッカーグラウンドの長さの2倍、そのブレードが一回転すると一世帯が1日で使用する電気量が発電されます。 そして32台全基の合計では、リバプール全住民である46万6000人に電気を供給できます。
現在、世界には31万4000基の風力タービンがあり、世界全体の3.7%の電気を供給しています。そして、さらに拡大しています。
スペインだけでも1000万戸にその電気は供給されています。 2016年の洋上風力発電への投資額は3.2兆円で前年比の40%増。
現在、デンマークは電力需要の40%以上を、多くの地域で風力は石炭発電と競合できる価格かそれ以下になっています。
米国はわずか3州の風力エネルギー供給能力で、全米の電力を満たせます。
風力発電所は設置面積が小さく、設置する土地の1%しか使いません。 さらに、建設期間も一年以下と短く、すぐに投資の回収も実現します。
しかし、タービンは騒音が大きく、景観も損ね、時にはコウモリや渡り鳥にとって命取りになるという意見もあります。
これらには、最新の設計の低速回転ブレードや渡り鳥の移動進路を避けた設置方法で対処できます。
そして、障害としては、不公平な政府の補助金という現状があります。 化石燃料産業は2015年には567兆円の補助金を受け、そしてその補助金には大気汚染が原因の医療費、環境破壊、送電混雑、地球温暖化が含まれます。
風力では生じない要因です。 米国では2000年以降の補助金で1.32兆円の補助金を受けています(桁が違います)。
議会の批判派は補助金を受けていると言って風力発電をけなし、お金をドブに捨てていると言わんばかり。
排出コストを言えば、風力はゼロ、化石燃料は高額で、そしてなんと水の使用量は化石燃料の99%少なくなります。 石炭、ガス、原子力は冷却の為に大量の水を必要とするのです。
その量は、農業を抜き年間83兆〜235兆リットルと猛烈な量になります。
現在、コスト削減が続いているので、10年以内に風力は発電施設の中でも最も安価なエネルギー源になると言われています。 ブルームバーグも、風力エネルギーが2030年までに世界的にみても最も低コストのエネルギーになると予測しています。
何故コストが下がるのでしょう。 それは標高が高い場所にタービンが建設されており、長いブレードが相まって発電能力が2倍以上になるからです。
CO2削減 84.6ギガトン
正味コスト 131.61兆円(新技術改良で年々これより下がる)
正味節約額 791.8兆円